レーシングブルズの角田裕毅は、F1プレシーズンテスト2日目午前のドライブを担当し、46周を走行して12番手。全体的にポジティブな1日だったと振り返った。
テスト初日と同様、午前中のセッションを担当した角田。あいにくこのセッションは、バーレーンでは珍しい雨に降られてしまい、しばらく走行できない時間があった。
また、角田がマシンを降りた際にマシンの右リヤ周辺にクルーが集まり、マシンをTVカメラから隠すようなシーンもあった。
これにより走行時間をロスしたものの、雨が落ち着くと角田は再びコースに戻り、新車VCARB 02のデータを集めた。
「今日は初日より少しトリッキーでした。序盤にいくらか問題がありましたし、雨も降りました。これは中東では予想外のものです」
そう角田はセッションを振り返った。
「でも、早い段階で問題を見つけて修正するのがテストです。だから落ち着いて、やるべきことに集中して仕事に取り組みました。これはシーズンを通して貫かなければならない正しい姿勢です」
「それでもたくさんのデータを集めることができましたし、クルマについてもっと理解することができました。 全体的にポジティブな1日でした」
午後のセッションを担当したアイザック・ハジャーはレースシミュレーションを完遂。ショートランでのプッシュもこなし、94周を走って10番手となった。
「今日も良い一日だった。3種類のタイヤ・コンパウンドを使ってレースシミュレーションをしたが、ラップタイムが安定していたのでとても満足している」
ハジャーはそう2日目の走行を総括した。
「その後、様々なコンパウンドを使った短時間の走行に切り替えたが、雨のせいで様々な課題が見つかった。まだ学ばなければならないことがあることもわかったが、午後の走りには全般的に満足しているので、明日もこのプロセスを続けていきたい」
レーシングディレクターのアラン・パルメインは、1日を通して多くの学びを得て、改善を図ることができたと評した。
「どちらのドライバーも前進することができた。もちろん、雨が午前中のセッションに少し影響し、ユウキのプログラムは中断してしまったが、それでも様々なセットアップ・オプションに取り組むことができ、マシンの改善と前進を図ることができた」
「午後になり、アイザックは2ストップのレースシミュレーションを行ない、レース距離を走りきった。この日はアイザックにとって、タイヤマネジメントやピレリのコンパウンドの違いなど、多くの学びがあった。その後、プログラムはセットアップ作業とピットストップに移った。明日はもっと多くのことができるだろう」
テスト最終日となる3日目は、午前のセッションをハジャーが、午後のセッションを角田が担当する予定となっている。