角田裕毅、マネジメント体制を変更! マリオ宮川氏らが離れ、元レーシングドライバーが新マネージャーに就任

角田裕毅、マネジメント体制を変更! マリオ宮川氏らが離れ、元レーシングドライバーが新マネージャーに就任

レーシングブルズで5年目のF1シーズンを迎えた角田裕毅。今季に向けてはマネジメント体制を刷新したようだ。

角田はこれまで、学生時代の同級生である平松雄大に加え、マリオ宮川、ルイス・アルバレスによるマネジメント体制を敷いていた。しかし昨シーズン終了直後、角田は宮川、アルバレス両氏と袂を分かつことになった。

昨シーズンの角田はチームメイトとなったダニエル・リカルドとリアム・ローソンに対し、予選成績や獲得ポイントの両面で上回るなど高いパフォーマンスを見せた。しかしながら、レッドブルで不振を極めていたセルジオ・ペレスの退団が正式発表される前から、パドックでは角田よりもローソンの昇格が有力であるという認識が一般的であった。

そして現に、翌2025年にトップチームのレッドブルへと昇格するドライバーとして選ばれたのはローソンだった。角田はパフォーマンスで優っていたものの、それでもレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーや、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコを納得させるには至らなかった。今回の人事は、奇しくもこれらの出来事と時を同じくしている。

角田の新たなマネージャーは30歳のメキシコ人で、元レーシングドライバーのディエゴ・メンチャカだ。

メンチャカはシングルシーターではGP3まで登り詰めた後、以降はGTレースに転向。ここ2年間はインターナショナルGTオープンに参戦していた。しかし今年からはドライバーマネジメントに専念し、2020年から関わっているマネージメント業務に本腰を入れるという。現在は角田のほか、今季F3に参戦するデンマーク人ドライバーのノア・ストロームステッドのマネジメントも担当している。

ちなみにメンチャカがドライバーズ時代にマネジメントを受けていたバレット・スポーツ・マネジメントは、昨年F1デビューを果たしたフランコ・コラピントらを抱える企業である。

「もうマリオさんとルイスとは仕事をしていません」

「ディエゴには本当に満足しています。彼はモチベーションが高く、僕たちが一緒に仕事をすることを決めた直後に、すぐにヘルムートのオフィスへ行って関係を築こうとしたんです。そういう努力は本当にありがたいし、ヘルムートもそれを評価してくれたと思います」

「彼らはすでに良好な関係を築いていて、良いスタートが切れています。でも結局のところ、一番大事なのはやはりコース上で結果を出すことですし、そうすればディエゴの仕事も楽になると思います」

今シーズンは角田にとってレッドブル傘下の姉妹チームでの5年目となり、チームメイトは新人のアイザック・ハジャー。そのため角田は、チームの明確なナンバー1ドライバーとして開幕を迎える。

レーシングブルズのチーム代表であるローレン・メキーズはテストの際の記者会見で、「昨年のユウキは我々の誰もが予想していなかったほどの成長を遂げた」と語り、「今年も同じ規模の進歩を遂げることができれば、本当に面白いことになるはずだ」と期待感を述べていた。

とはいえ角田にとっても楽観できる状況ではない。ホーナー代表はローソンの昇格が発表された直後、昇格のチャンスを与えられていない角田を今後もレッドブルファミリーに留めておく必要があるのか疑問を投げかけ、今季がレーシングブルズでのラストシーズンとなる可能性を示唆していた。昨年はハースやザウバーのドライバー候補としても挙がっていた角田だが、現状は両チームともに今後数年間のラインアップを確定させてしまっている。

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