2018年3月10日

平昌2018パラ(2日目):アルペンスキー

ベテランと若手。2個の銀メダルを獲得。

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自身初のメダルを獲得した村岡桃佳

3月9日に開幕した平昌パラリンピック。大会2日目に行われたアルペンスキー滑降で、日本チームが日本勢初となる2個の銀メダルを獲得した。村岡桃佳(21=早稲田大学)と、森井大輝(37=トヨタ自動車)だ。

7名が出場する女子座位で、村岡のスタート順は4番目。強豪選手の滑りを確認してスタートできる絶好の出走順だった。村岡の前にスタートしたドイツとオーストリアの選手がともに転倒し失格。コースの難しさを目の当たりにして、村岡はスタートバーを切った。1分34秒75でゴール。トップとの差は1秒49。

「実際にはスタート前1人の選手が転倒したことは把握していましたが、2人が転倒したということはゴールしてから知りました。私も滑りながら、何度も転倒してしまうかもしれないという恐怖の中でのレースでしたが、ゴールできて、かつメダルが獲得できてすごく嬉しいです」

片斜面で右ターンが流れてしまうような難しい場所で、2人の選手が転倒した。

「そこは、インスペクションの時から入念にチェックしていたんです。実際には思い描いていたターンとは違って、ターンが外側に膨らんでしまった。もっとタイトに抜けて行きたかったけれど、なかなかうまくいかないのがレースなんだなって」

ソチに続き2度目のパラリンピックで、初めての銀メダル。
「4年間の全てが、ここに繋がっている」
と振り返った。

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4大会連続銀メダルの森井大輝

男子座位の森井は、日本アルペンスキーチームを牽引するリーダー。ソルトレイクシティー大会でパラリンピックに初出場し、06年のトリノ大会から4個のメダルを獲得している。が、金メダルだけ手にしていない。

だからこそ、今大会の銀メダルは開口一番「正直、悔しいです」と唇を噛んだ。

コース前半、斜面変化するポイントで減速するミスを冒した。
「もっと高い位置から入らなくてはいけないところで、思っていた以上にラインを落とされた。それを修正しようとスキーを振ったことでブレーキングしてしまったんです」

とはいえ、次々のライバルたちがゴールするが、森井はリードをキープしていた。
それをひっくり返したのは、アメリカのアンドリュー・クーカ。スタート直後から爆発的なスピードで攻め続け、森井に1秒64の差をつけて金メダルに輝いた。

「減速のミスをしなかったとしても、コンマ差で負けていたと思う。彼のターンの質が高い。リスクある滑りを恐れずに実現したところが彼の強み」と冷静に分析する。

明日は、得意のスーパー大回転。
「ギアを2つ、3つ上げてしっかり攻めたい」
と、前を向いた。

この種目でソチ大会に続く2連覇を狙っていた狩野亮(31=マルハン)は、コース途中で完全に失速し棄権した。

【日本人結果一覧(2日目) 】※(クラス/年齢/所属)
◼座位(男子)  
2位 森井 大輝(LW11/37/トヨタ自動車)1分25秒75
9位 鈴木 猛史(LW12-2/29/KYB)1分27秒53
途中棄権 狩野 亮(LW11/31/マルハン)
途中棄権 夏目 堅司(LW11/44/アールディエス)

◼︎立位(男子)
15位 三澤 拓(LW2/30/SMBC日興証券)1分31分23
途中棄権 小池 岳太(LW6/8-2/35/JTBコミュニケーションデザイン)

◼︎座位(女子)
2位 村岡 桃佳(LW10-2/21/早稲田大学)1分34秒75

(文・宮崎 恵理、写真・岡川 武和)

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